【ブーツライフ】レッドウイングなど、ソール交換のその前に【お手入れ・メンテナンス】

2016年8月20日

ブーツライフ

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ブーツ初心者にありがちな盲点

憧れのレッドウイング#875を買った。嬉しくて毎日のように履いた。気が付くといつのまにか、かかとだけがすり減っていた。修理してもらおうと買ったお店に持って行くと、修理に15000円くらいかかると言われた。そんなにするものだとは露知らず、発する言葉を一瞬失った。


私がはじめてレッドウイングを買った時はソール交換にそれほどの費用がかかるとは知らなかったので、上記のように結構ショックを受けました。
私の場合は涙を飲んでその費用を払って修理しました。
でも修理を諦めてそのまま履き潰してしまう人、靴箱にしまい込んで肥やしにしてしまう人、修理代にそんなにかかるならもういらないと古着屋に売ってしまう人、そのお金でコピー商品を新品で買って妥協する人、そんな人もいるかもしれません。


まぁ初心者なんてみんなそんなもんです。
目的のものを手に入れることしか頭になく、先々の修理のことなんて全く考えていないのが普通です。
オールソール交換にしても国産のノーブランドのものなら正規品の半額くらいで済みますが、それでも初心者としては意外な出費に思うことでしょう。


グッドイヤーウェルト製法で何度でもソール交換できて長く履けると言っても、ソール交換までの期間と掛かる費用を考慮すると不経済だと感じる人は、レッドウイングに限らず何万円もするブーツなんてもう二度と買うものかと思う人もいるかもですね。

トラクション(トレッド)ソールのかかとだけ修理

レッドウイングのモックトゥ#875や#8875、プレーントゥの#8166に代表されるワークブーツの白いソールはトラクション(トレッド)ソールと呼ばれ、優れたクッション性と快適な履き心地を提供してくれる反面、大変すり減りが早いです。
靴のソールはほとんどの場合、かかと(ヒール)部分のすり減りが早いもので、レッドウイングのトラクションソールも例外ではありません。


セパレートタイプのソールならヒール部分だけを修理することもできますが、トラクションソールの場合は一体型ですので、つま先から中央にかけての他の部分はまだ十分残っていてもかかとが減っているだけで、オールソール交換しないといけない、そう思っている人は結構いるのではないでしょうか。


20年ほど前であれば確かにそうでしたが、今は違うんです。
修理屋さんも時代とともにその技術を進歩させてきているのです。


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ヤフオクなどで中古で出品されてるレッドウイングを見ると、上の画像のようにかかとのすり減りが大きなものをよく目にします。
これはまだミッドソールまですり減りが達していないので、まだましな方です。
中にはシューグーといったセルフリペア用の補修材ですり減り箇所を自分で修理している人も見かけますが、修理に成功している人を見掛けたことがありません。正直、醜くて不細工です。


上記のような状態で売りに出してる人というのは、もしかすると先に述べたようなブーツ初心者で、オールソール交換に掛かる費用のことまで考えていなくて、手放すことにしたのかもしれませんね。


ではオールソール交換ではなく、かかと部分だけ修理してもらうとどうなるかが次の画像です。


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この修理で一足分860円でした。
同じような修理をしてくれるかどうか、またその料金もお店によって若干変わってくると思います。
でも恐らくやってくれるお店であれば1000円程度のものだと思います。


ちなみにシューグーなどのセルフリペア用の補修材も1000円前後です。
仕上がりの状態を考慮すると、どちらがいいかは一目瞭然ではないでしょうか。


もちろんいつかはオールソール交換しなければいけない日は来ます。
でもその前に、もしかかと部分だけ修理できたらまだ大丈夫という状態なら、一度ご近所の修理屋さんに相談してみてはいかがでしょう。

反省点を振り返る

「ブーツ初心者にありがちな盲点」のところで述べた内容から、いくつか気を付けるべき点を挙げてみます。
まず「毎日のように履いた」らダメです。
一日履いたら最低でもその翌日は休ませてあげます。
できれば二日は休ませてあげたいところです。


その次「気が付くといつのまにか」というのは、日頃ろくにお手入れをしていないと言ってるのと同じです。
日頃からこまめにブラッシングしていれば、「気が付くといつのまにか」すり減っていた、なんてありえないことです。
できれば履いたその日にブラッシングする、無理ならせめて週に一度はブラッシングするようにして欲しいところです。
もし気付かずにすり減りがミッドソールやウェルトまで達してしまうと、かかとの修理だけで済まなくなりますよ。

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